中小企業診断士を取ったけど、副業でどう稼げばいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
筆者は中小企業診断士を取得後、知人の紹介で中小企業のコンサルティング案件を受注しました。時給1万円、月8〜10時間の稼働で、3ヶ月のプロジェクトで合計約30万円。本業の経営企画の知識がそのまま活きる仕事でした。
この記事では、実際に診断士で副業した筆者の体験をもとに、副業の種類・報酬相場・案件の見つけ方・注意点を正直に解説します。
【実体験】診断士の副業で30万円稼いだ話
まず、筆者自身の副業体験をお話しします。
・案件内容:中小企業の新規事業立ち上げ支援(事業計画策定・市場分析・収益シミュレーション)
・報酬:時給1万円
・稼働:月8〜10時間(平日夜+土曜午前)
・期間:3ヶ月(プロジェクト型)
・合計報酬:約30万円
・きっかけ:知人の経営者からの紹介
なぜ時給1万円の案件が取れたか
正直に言うと、「診断士だから」ではなく「本業の経験が活きたから」です。
筆者は本業で経営企画を担当しており、事業計画の策定や市場分析は日常業務。診断士の資格は「この人に頼んでも大丈夫」という信頼の裏付けになりましたが、実際に評価されたのは実務のスキルでした。
つまり「診断士の資格」×「本業の専門性」の掛け算が副業の単価を決める。資格だけでは高単価にはなりません。
副業で感じたメリットとデメリット
- 本業だけでは得られない経営者との直接対話の経験
- 時給1万円は本業の時給換算を超える。自分の市場価値を実感
- 本業の経営企画で使うフレームワークがそのまま副業で通用した
- 「診断士として仕事をした」という実績が次の案件獲得につながる
- 本業+副業で平日夜と土曜が潰れる。家族との時間が減った
- 3ヶ月のプロジェクトが終わった後、次の案件が自動的には来ない
- 副業は会社にグレーゾーン。身バレリスクが常にある
- 報酬の入金が遅い(翌月末払い等)。キャッシュフローが不安定
診断士の副業5選と報酬相場
① 経営コンサルティング(最もメジャー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬相場 | スポット相談:1回1万〜5万円 / 継続コンサル:月5万〜30万円 |
| 稼働時間 | 月8〜20時間 |
| 案件の取り方 | 知人紹介、商工会議所、マッチングサービス |
| 難易度 | ★★★☆☆(経営企画・営業経験があれば即戦力) |
診断士の副業で最もメジャーなのが経営コンサルティングです。中小企業の経営課題(売上向上、コスト削減、新規事業、組織改善等)に対してアドバイスを行います。
企業との顧問契約が成立すれば月5万〜30万円の継続収入になりますが、最初の案件を取るまでが最大のハードル。知人の紹介か、後述のマッチングサービスを使うのが現実的です。
② セミナー・研修講師
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬相場 | 半日セミナー:3万〜5万円 / 1日研修:6万〜10万円 |
| 稼働時間 | 準備含めて1案件あたり10〜20時間 |
| 案件の取り方 | 商工会議所、企業研修会社、自主開催 |
| 難易度 | ★★★★☆(人前で話すスキルが必要) |
商工会議所や企業向けに、経営、マーケティング、財務等のセミナーを行います。1日研修で10万円は診断士副業の中でも高単価。ただし集客力とプレゼン力が必要です。
③ 記事執筆・監修
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬相場 | 記事執筆:1本5,000〜30,000円 / 監修:1本3,000〜10,000円 |
| 稼働時間 | 1本あたり2〜5時間 |
| 案件の取り方 | クラウドソーシング、直接営業、ブログ経由 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(書くスキルがあれば始めやすい) |
Webメディアや雑誌で経営・資格関連の記事を執筆、または専門家として記事を監修する副業です。在宅で完結するため会社にバレにくいのがメリット。ただし単価が低めなので数をこなす必要があります。
④ 補助金・事業計画書作成支援
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬相場 | 事業計画書のアドバイス:5万〜20万円 / 採択で成功報酬:10〜15% |
| 稼働時間 | 1案件あたり15〜30時間 |
| 案件の取り方 | 知人紹介、商工会議所、マッチングサービス |
| 難易度 | ★★★★☆(補助金制度の知識が必要) |
ただし「事業計画の策定アドバイス」「経営戦略の相談」など、コンサルティング業務としての支援は引き続き可能です。「書類を作る」のではなく「経営者の意思決定を支援する」立場で関わることがポイントです。
⑤ スポットコンサル(タイムチケット・ビザスク等)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報酬相場 | 1時間5,000〜30,000円 |
| 稼働時間 | 1回1〜2時間 |
| 案件の取り方 | ビザスク、タイムチケット等のプラットフォーム |
| 難易度 | ★★☆☆☆(登録するだけでオファーが来る場合も) |
ビザスクやタイムチケットなどのプラットフォームに「中小企業診断士」として登録し、企業や個人からの経営相談に1時間単位で対応する副業です。最も手軽に始められるのがメリット。ただし安定した収入にはなりにくい。
副業の報酬比較まとめ
| 副業の種類 | 時給換算 | 月収目安 | 安定性 | 始めやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 経営コンサルティング | 5,000〜15,000円 | 5万〜30万円 | ◎(顧問契約なら安定) | △(案件獲得が難しい) |
| セミナー・研修講師 | 10,000〜30,000円 | 3万〜10万円 | △(単発が多い) | △(プレゼン力が必要) |
| 記事執筆・監修 | 2,000〜6,000円 | 2万〜10万円 | ○(継続案件あり) | ◎(在宅で始められる) |
| 補助金・事業計画支援 | 5,000〜10,000円 | 5万〜20万円 | △(季節性あり) | △(制度知識が必要) |
| スポットコンサル | 5,000〜30,000円 | 1万〜5万円 | ×(不安定) | ◎(登録するだけ) |
副業で月5万円稼ぐための現実的なロードマップ
STEP1:まずスポットコンサルに登録(0円・30分)
ビザスクやタイムチケットに「中小企業診断士」として登録しましょう。プロフィールには「本業の経験」と「診断士で学んだ知識」を具体的に書きます。登録するだけでオファーが来ることもあります。
STEP2:知人ネットワークに「副業やってます」を伝える(0円)
筆者の案件も知人の紹介でした。診断士の副業は「知人紹介」がメインの獲得チャネルです。「経営相談なら対応できます」と周囲に伝えておくだけで、意外と案件は来ます。
STEP3:商工会議所の経営相談員に応募する
各地の商工会議所では経営相談員を募集しています。日当1〜3万円で、月に2〜4回の相談業務。安定した副収入になります。
STEP4:ブログやSNSで発信して案件を引き寄せる
「診断士の副業をやっています」と発信することで、直接依頼が来るケースもあります。SEO集客ができれば、ブログ自体がアフィリエイト収入を生む仕組みも構築可能(筆者がまさにこれをやっています)。
副業の注意点
① 会社の就業規則を確認する
副業を禁止・制限している企業はまだ多い。就業規則を確認し、届出が必要なら提出しましょう。バレた場合の懲戒リスクを理解した上で判断してください。
② 確定申告と住民税
副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要です。住民税は「普通徴収」に切り替えないと、会社の給与天引き額が変わって副業がバレる可能性があります。確定申告時に「住民税を自分で納付」を選択してください。
③ 本業とのバランス
月5万円の副業のために本業のパフォーマンスが落ちたら本末転倒。月8〜10時間以内に抑えるのがおすすめです。筆者は平日夜1時間×週2回+土曜午前3時間の配分でやっていました。
診断士の取得を検討中の方へ
「副業で稼げるなら診断士を取ろうかな」と思った方。合格に必要な学習時間は400〜1,000時間。投資回収は副業を始めれば早いです。
筆者は独学×スタディングで400時間・5万円の投資で合格し、副業で30万円稼いでいます。投資回収は3ヶ月でした。
よくある質問
Q. 診断士の副業は会社にバレる?
住民税を「普通徴収」にすれば基本的にバレません。ただし確定申告を忘れたり、SNSで実名発信した場合はバレるリスクがあります。筆者は匿名でのブログ運営+住民税の普通徴収切り替えでリスクを最小化しています。
Q. 診断士を取ればすぐ副業で稼げる?
「すぐ」は難しい。最初の案件を取るまでが最大のハードル。筆者の場合は合格後3ヶ月で最初の案件を受注しましたが、これは知人の紹介があったから。ゼロから案件を取るなら、スポットコンサルへの登録+商工会議所への応募が現実的なファーストステップです。
Q. 副業の確定申告は面倒?
年間20万円以下なら確定申告は不要(住民税の申告は必要)。20万円を超えたらfreeeやマネーフォワードのクラウド会計を使えば自分で簡単にできます。税理士に頼む必要はないレベルです。
まとめ
- 筆者の実績:時給1万円×月10時間×3ヶ月=約30万円
- 副業の種類:コンサル、セミナー講師、執筆監修、補助金支援、スポットコンサル
- 月5万円の副業は本業×診断士の掛け算で実現可能
- 最初のステップはスポットコンサル登録+知人への声かけ
- 住民税を「普通徴収」にすることを忘れずに
- まだ診断士を持っていない方は → 診断士の通信講座比較はこちら
- 診断士を活かした転職も検討している方は → 診断士×転職・キャリアパスはこちら
※ 本記事の報酬データは筆者の実体験および各種調査データをもとにした目安です。実際の報酬は案件内容・経験・地域によって異なります。

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